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経理マンのためのIFRS情報局

IFRS導入プロジェクトに携わる公認会計士が、これまでの経験や新聞記事を基に情報発信

9. 保険契約の適用日について

遅くなりましたが先週末にIASB Updateが公表されました。

そこでは新しい保険契約の基準(保険契約に加入している側ではなく保険を付与している側のための基準です)IFRS17号の公表が、2017年3月頃となること、及びその発効日が2021年1月1日となることが決まりました。

 

IFRSでは発効以降に開始する年度が基準の強制適用日となります。そのため、日本企業の多くではこの基準の適用は2022年3月期となります。

かなり先ですね。リースの新基準は今年初めに公表され、2019年が発効日とされています。重要な基準だと基準の公表から3年くらい準備の猶予が与えられますが、保険契約はその中でも長いほうだと思います。

 

最近の基準を見ていると、基準の公表後、適用までの間に色々な議論がなされる傾向があります。日本の保険会社でもこれからIFRSへの移行を目指すのであれば、この新基準に関する今後の議論の動向には留意が必要です。

 

ところで、保険契約の基準は現在、IFRS4号というものが存在しています。この基準はIFRSというより、「IFRSがローカルGAAPの使用を大幅に許容する基準」といえます。このIFRS4号に関しては、今年の9月に金融商品の基準であるIFRS9号との適用関係について改訂が行われています。そこでは、保険業を主たる事業としている会社では、2021年まではIFRS9号の前身であるIAS39号を適用できるとされました。

IFRS9号の発効日は2018年です。

そのため、保険会社においてIFRS17号が発効するまではIFRS4号を適用するのであれば、IFRS9号の発効日を3年引き延ばせる計算です。

初度適用企業も同様なので、これからIFRS適用を考えている3月決算の企業であれば、(通常は2020年3月期までのところ)2022年3月期までIAS39号の使用が認められます。