経理マンのためのIFRS情報局

IFRS導入プロジェクトに携わる公認会計士が、これまでの経験や新聞記事を基に情報発信

18. のれんの償却について

日本基準とIFRSとの差異でもっとも頻繁に話題にあがるのがのれんの償却だと思います。 先日も日経新聞紙上で上場企業ののれん総額が29兆円になったという報道もありました。また、一つの要因として、のれんの定期償却が求められないIFRS適用企業が増えたとい…

17. 2017年1月 IASBアップデート

2017年最初のIASBが開催され、アップデートも公表されていました。 今月の会議はあまり目ぼしい議論はないかな、という印象ですが簡単に紹介します。 1.IFRS13「公正価値測定」の適用後レビュー 適用後レビューは、基準の適用後数年をおいて行われます。そ…

16. 2017年から適用される基準について(IAS第7号の改訂)

2017年から適用される基準の第2弾です。こちらはIAS第7号「キャッシュ・フロー計算書」に係る改訂です。 前回のIAS第12号の改訂は、明確化だったので既にその通りにやっている会社には影響がありませんが、このIAS第7号の改訂は開示要求の追加なので、影響の…

15. 2017年から適用される基準について(IAS12の改訂)

前回の記事に書きましたが、2017年(3月決算であれば2018年3月期)から適用される基準ついて簡単に説明します。案外説明が長くなりそうなので、今日は1についてのみです。 未実現損失に関する繰延税金資産の認識 IAS第7号「キャッシュ・フロー計算書」の改…

14. 2017年におけるIFRSの動き

2016年はリース基準が公表されたことが一番大きな話題となりましたが、2017年はどうでしょうか。 現在のIASBによる作業計画通りに進めば、保険会計に関する基準が2017年の3月頃には公表される予定です。また、概念フレームワークについても今年中には最終版…

13. IFRIC22号 IAS40号の改訂 年次改善2014-2016年サイクル

本日、一気に3つの基準が公表されました。解釈 指針書1つ、基準の改訂が2つです。 以下、簡単にエッセンスだけご紹介します。いずれも実務上はさほど問題にならないのかとは思います。 ①IFRIC22号 外貨換算と前受・前払対価 【改訂内容】 外貨建ての前払金…

12. 減損損失に関する基準間の考え方の差異

「減損」と聞いて、どのようなイメージを抱くでしょうか? 日本企業の方は「投資の失敗」をイメージし、経営責任にも繋がりうる一大事と捉えるかもしれません。 一方、IFRSにおける金融資産以外の減損損失に関する基準であるIAS第36号では、そこまで大げさな…

11. 繰延税金資産の回収可能性

先日に続き繰延税金資産関連です。 繰延税金資産の回収可能性は、日本基準とIFRSで規定が全く異なるため議論になることが多いです。 具体的にどう異なるかというと、日本基準には(今年の改訂を経てもなお)会社区分が設けられており、ある程度システマティ…

10. 未実現利益の税効果

税効果会計は何かと分かりづらい論点が多く、実務でもつまずく事が多い分野です。 その中から、今日は未実現利益の税効果について説明します。この会計処理は日本基準とIFRSとの間で差異が生じており、かつASBJが日本基準の改訂も検討している論点なので今回…

9. 保険契約の適用日について

遅くなりましたが先週末にIASB Updateが公表されました。 そこでは新しい保険契約の基準(保険契約に加入している側ではなく保険を付与している側のための基準です)IFRS17号の公表が、2017年3月頃となること、及びその発効日が2021年1月1日となることが決ま…

8. 開発費の資産計上タイミング

先日無形資産の話だったので、今日も引き続きよく論点になる話を取り上げます。 開発費の資産計上について、日本基準では研究開発費を基本的にすべて費用計上しますがIFRSの下ではかの有名な6要件を満たす場合には資産計上しなければなりません。6要件は以下…

7. ネーミングライツ等

ゾゾタウンを運営するスタートトゥデイが、千葉ロッテマリーンズの本拠地QVCマリンフィールドの命名権を取得したそうです。また、楽天がバルセロナにスポンサー出資するなど、企業は常になんらかの方法で広告宣伝のための支出をしています。 広告宣伝に関す…

6. マイナス金利について

トランプ氏の大統領選における勝利の影響は色々なところに波及しており、インフレ予測からの国債売り、及びそれに伴う金利の上昇につながっているようです。今日の午後には一時的に長期国債の利回りもゼロを超えたとのことです。 さて、金利=割引率は、会計…

5. IFRSにおける減価償却方法について

日本基準ではご存知の通り、減価償却方法は定率法を採用する会社がほとんどです。 これは、日本基準においては減価償却方法が会計方針の選択と捉えられていることにも起因しています。ある意味任意で定率法を選択でき、税務メリットがあるので多くの日本企業…

4. IFRS最新情報の入手方法

今日は新聞記事にも目ぼしいものはなく、また日曜で明日から仕事なのでライトな記事にします。 IFRSに関する最新情報を入手する方法についてです。 もっとも手っ取り早いのは検索エンジンです。たいていの情報は手に入ります。また、最近は各監査法人ともに…

3. 楽天の2016年度3Q決算に関する記事

今日の日経に楽天の株価が下落している記事があり、そこに「ポイントは販促費に計上するため、利益を押し下げる」とありました。 IFRSに携わっていると「おや?」と思います。 なぜなら楽天はIFRS適用企業なのですが、IFRSにおけるポイントプログラムの処理…

2. 平成28年度 公認会計士試験合格者について

昨日、平成28年度の公認会計士試験の合格発表がありました。 平成28年公認会計士試験の合格発表について:公認会計士・監査審査会 まずは合格された方、おめでとうございます! 残念な結果になった方も人生は長いので次回頑張って下さい。 今年は1,108名が合…

1. 機能通貨について

11月9日の大統領選当日は、どちらが勝利するかの予想が変わるたびに為替相場や株式市場が敏感に反応していましたが、その後は比較的落ち着いた状況になっていますね。 為替相場の変動は企業の業績に大きく影響を及ぼすところであり、経理財務担当者も気にさ…

ブログ開設

はじめまして。 本日、かねてより始めようとしていたブログを開設することになりましたが、奇しくもアメリカでトランプ新大統領が誕生した日となりました。 このブログでは、私がこれまでIFRS(国際会計基準)の導入アドバイザリーにかかわってきて気づいた…